モジュール
モジュールとは、既存の建物の能力を強化するためのアイテムである。高価で、適切な研究を必要とし、生産に時間がかかるが、最終的には工場の効率を大幅に向上させることができる。
使い方をまとめると以下の通り。
- 1秒あたりの生産数を増やしたい場合は、生産速度モジュールを使用する。
- 入力資源あたりの生産数を増やしたい場合は、生産力モジュールを使用する。
- 消費電力あたりの生産数を増やしたい場合は、エネルギー効率モジュールを使用する。(稀に、生産力モジュールを使うほうが適している場合もあるが、そのときは生産速度モジュールのほうがよい)
機械の消費電力が変化すると、機械から発生する汚染の量に直接影響することに注意すること。これは、汚染の発生率が機械の消費電力に直結しているためであり、汚染が発生しない方法で発電している場合でも同様である。
モジュールの種類
Factorioには、3種類のモジュールがあり、それぞれに3つのティアがある。高いティアの効果は強力だが、より高価になる。機械の特性値(速度・消費電力・汚染)は、元の値の20%未満には下げられないことに注意すること。
生産速度モジュール
生産速度モジュールは、機械の速度と消費電力を増加させる。
モジュール | 速度ボーナス | 消費電力 |
---|---|---|
+20% | +50% | |
+30% | +60% | |
+50% | +70% |
メリットとデメリット:
- 機械の速度が上がる。
- 生産力モジュールと併用すれば、1ジュールあたりの生産量(または発生した汚染あたりの生産量)で機械の効率を高めることができる。
- サイクルあたりの消費電力が増える。(例外もあり)
- 消費電力が増えると、汚染の発生も増える。(汚染は消費電力に依存するため)
生産力モジュール
生産力モジュールを使用すると、アイテムを製造する建物や研究所の中に、紫の「生産力バー」が追加される。もし、研究を完了して、生産力バーがすでに存在している場合、モジュールは単純にバーの速度を上げる。機械に設定されたレシピに従って製造を完了するたびに、機械のの中の生産力モジュールのパーセンテージと等しい値がバーに加算される。バーが100%に達すると、一切の資源消費なしに、追加の製品が直ちに生み出される。
生産力モジュールは、中間生産物を作成するように設定された機械にしか設置できない。電動掘削機で採掘された全ての鉱石・石のレンガ(その他炉で精錬される全てのもの)・いくつかのアイテムが中間生産物タブに並んでいる。この中で、ドラム缶を満たす/空にするレシピだけは例外である。生産力モジュールは、ビーコンにも設置できない。レシピの入力と出力に同じアイテムが登場する場合(例:石炭液化やkovarex濃縮プロセスなど)、生産力ボーナスは、純正産物にだけ適用される。[1]
モジュール | 生産力 ボーナス |
消費電力 | 速度 | 汚染倍率 |
---|---|---|---|---|
+4% | +40% | -5% | +5% | |
+6% | +60% | -10% | +7% | |
+10% | +80% | -15% | +10% |
メリットとデメリット:
- 時々、無料の追加アイテムを生産する。
- サイクルあたりの消費電力が増える。
- 汚染の発生が増える。
- 機械が遅くなる。
エネルギー効率モジュール
エネルギー効率モジュールは、機械の作動に必要な電力を減らす。エネルギー効率モジュールをどれだけ使っても、消費電力はもとの機械の20%までしか下がらない。
モジュール | 消費電力 |
---|---|
-30% | |
-40% | |
-50% |
メリットとデメリット:
- サイクルあたりの消費電力が下がる。
- 消費電力の減少は、汚染の発生量の減少になる(汚染は電力消費に依存するので)。
- 20%以下に消費電力を下げることはできない。
- 生産力モジュールを使う場合、生産速度モジュールで出せる効率よりも低くなることがある。
使い方のコツ
原則として、モジュールの効果が逓減する(同じモジュールを重ねたときに、2個目以降のモジュールの効果が目減りする)ことはない(ただし、消費量の上限は-80%)。つまり、組立機が1秒間に2個のアイテムを生産している場合、生産速度モジュール3(スピード+50%)を1つ追加すれば、アイテムの生産量は1個/秒増加し、生産速度モジュール3を2つ追加すれば、生産量は同じく1個/秒増加する。消費電力の修正も同じように機能し、例えば機械の消費電力が 180kW の場合、1 つ目のエネルギー効率モジュール1は 54kW の消費電力を削減し、2つ目のエネルギー効率モジュール3も 54kW の消費電力を削減する。1台の機械に生産速度モジュール1を2個、2台目の機械にエネルギー効率モジュール1を2個搭載するのと、両方の機械にそれぞれ1個ずつ搭載するのとでは、違いはない。どちらの場合でも、1秒間に生産されるアイテムの合計と、アイテム1個あたりに必要な平均エネルギーは同じになる。
しかし、生産力モジュールと生産速度モジュールの間には相乗効果がある。生産力モジュールは製造速度を低下させ、アイテムあたりの電力消費量を増加させるが、生産速度モジュールによる速度ボーナスはアイテムの生産率を増加させ、アイテムあたりの電力消費量を減少させる。実際、生産力モジュールを使う場合、生産速度モジュールによる加速による電力消費量の減少は、電力消費量の増加よりも大きくなります。生産力モジュールと生産速度モジュールの相乗効果に関する詳細な計算については、この議論(英語)と警告(英語)を参照のこと。
生産速度モジュールで装置を満たすのは、資源が無限であるにもかかわらず、資源プールの量が少ない場合に有効である。その最たる例が油田だろう。また、生産速度モジュールを使用するのに適しているのは、例えばエンジンユニットのような、製造に時間がかかる製品を製造する組立機である。生産速度モジュールを使えば、1台の機械で通常よりも多くの消費者に材料を供給できるため、よりコンパクトなセットアップが可能になる。生産力モジュールと併用すれば、機械の効率(ワットあたりの生産量や発生する汚染物質あたりの生産量)を高めることもできる。
生産力モジュールで装置を満たすのは、資源が不足している場合に推奨される。例えば、より高度な製品がボトルネックのために十分に生産されていないような場合である。時間とエネルギーはかかるが、時間あたりの全体的な製品量は多くなる。生産力モジュールは、電子回路のような1秒間に多くの資源を消費するレシピで特に有用である。結果として多くの無料アイテムが生産されることで、モジュールのコストは素早く回収できる。また、鉱石を採掘したり、プレートを製錬したり、中間生産物を加工したりする手間を省けることでも、追加の消費電力コストを簡単にカバーすることができる。
エネルギー効率モジュールで装置を満たすのは、多くの電力を使用する電気炉に推奨される。より高いレベルのエネルギー効率モジュールを作ることは、同じ出力のソーラーパネルセットアップを構築するために使用される材料と比較して、節約された電力という点では価値がないことに注意すること。したがって、インセンティブとしては汚染の減少か、スペースの有効活用しかない。汚染は電力使用量にも依存するため、モジュールは汚染をコントロールすることもできる。つまり、エネルギー効率モジュール2で機械の電力使用量を40%削減すれば、汚染も40%削減できる。これは逆もまた然りなので注意すること!また、生産力モジュールを使用している場合、生産速度モジュールの方が、機械が1秒間に生産するアイテム数が多くなるため、効率が向上することもある。エネルギー効率モジュールもまた、一般的にビーコンではうまく機能しない。
使い方のサンプル
電気炉は1つあたり180kWもの巨大な電力を消費する。エネルギー効率モジュール1を1つ設置すると、54kW (-30%) - およそソーラーパネル1枚の発電量分、減少する。 電動掘削機は通常10単位の汚染を発生させるが、エネルギー効率モジュール1を3個設置すると、汚染の発生は80%減少し、1分間に2単位となる。
ロケットサイロで生産力モジュール3を使用すると、1回のロケット打ち上げにかかる資源コストが約30%減少し、1回あたり26k個の銅鉱石が節約できる。