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{{Languages}}
'''ベルト輸送システム(Belt transport system)'''は、アイテムを異なる場所の間で輸送するために[[player/ja|プレイヤー]]が最初に触れることとなるシステム。[[Railway/ja|列車]]、[[Logistic network/ja|物流ロボット]]と並んで、Factorioにおけるアイテム輸送システムを構成している。
(訳注:0.16現在、"transport"は搬送ベルトについてのみ「搬送」と訳され、それ以外に於いては「輸送」と訳されている。以下では固有名詞以外は「輸送」に統一する)
ベルトは特にアイテムの搬送に用いられ、エネルギーを使わずに稼働する。ベルトは他の動くエンティティ、例えば[[player/ja|プレイヤー]]、[[vehicle/ja|乗り物]]や[[enemies/ja|バイター]]とも干渉でき、動きを速めたり遅めたりする。
== 搬送ベルトの種類 ==
以下はFactorioで利用できる搬送ベルト全てのチャート。
{| class="wikitable"
! [[Transport belts/ja|搬送ベルト]] !!  [[Underground belts/ja|地下搬送ベルト]] !!  [[Splitters/ja|分配器]] !! 最大スループット(アイテム毎[[game-second/ja|秒]]) !! 必要研究 !! 原材料(ベルト1つあたり)
|-
| {{Imagelink|Transport belt|Transport belt/ja|搬送ベルト}}
| {{Imagelink|Underground belt|Underground belt/ja|地下搬送ベルト}}
| {{Imagelink|Splitter|Splitter/ja|分配器}}
| 13.333
| [[Logistics (research)/ja|物流学1]]<sup>1</sup>
| {{Icon|Time|1}} + {{Icon|Iron plate|3}}
|-
| {{Imagelink|Fast transport belt|Fast transport belt/ja|高速搬送ベルト}}
| {{Imagelink|Fast underground belt|Fast underground belt/ja|高速地下搬送ベルト}}
| {{Imagelink|Fast splitter|Fast splitter/ja|高速分配器}}
| 26.666
| [[Logistics 2 (research)/ja|物流学2]]
| {{Icon|Time|3.5}} + {{Icon|Iron plate|11.5}}
|-
| {{Imagelink|Express transport belt|Express transport belt/ja|超高速搬送ベルト}}
| {{Imagelink|Express underground belt|Express underground belt/ja|超高速地下搬送ベルト}}
| {{Imagelink|Express splitter|Express splitter/ja|超高速分配器}}
| 40.0
| [[Logistics 3 (research)/ja|物流学3]]
| {{Icon|Time|9}} + {{Icon|Iron plate|31.5}} + {{Icon|Lubricant|20}}
|-
|}


(1) 地下搬送ベルトと分配器のみ。ノーマル搬送ベルトはゲーム開始時から利用可能。


{{Languages}}
ベルト階級にかかわらず、ぎっしり詰まった搬送ベルトは6~8アイテムを保持できる。詳細は[[Transport_belts/Physics/ja|搬送ベルトの物理]]参照。
'''回路ネットワーク(Circuit networks)'''は[[Red wire/ja|レッドケーブル]][[green wire/ja|グリーンケーブル]]で形成され、ネットワークに接続された送信者(sender)からの情報に基づいて受信者(receiver)を制御できる。大体の場合、送信者は貯蔵デバイスで、保有するアイテムや液体に基づいたチャネルにその情報を流す。各回路ネットワークはアイテム種別ごとのチャネルを持ち、加えてユーザ定義可能な45種の[[#仮想シグナル|仮想シグナル]]チャネルを持つ。「全て(Everything)」、「いずれか(Anything)」、「それぞれ(Each)」のワイルドカードも使用可能。
 
== ベルトの階級(Tier) ==
 
[[File:Transport_belts_speed.gif|300px|thumb|top|3種のベルトとその速度(上から順に: 通常ベルト、高速ベルト、超高速ベルト)]]
3種類の階級のベルトが使える。[[transport belt/ja|搬送ベルト]]は黄色くて一番遅いが、同時に一番製造コストが安い。次の階級は赤い[[fast transport belt/ja|高速搬送ベルト]]で、通常の2倍速。[[express transport belt/ja|超高速搬送ベルト]]は最も階級が高く、青色で通常の3倍、もしくは赤ベルトの1.5倍。
{{clear}}
 
== ベルト機構 ==
 
=== ベルトの合流・分岐 ===
 
どの階級のベルトも、アイテムが載るレーンを2つ持つ。一種類の素材を2つ流すことも、2つの異なる素材を同じベルトに流すこともできる。混合ベルトは鉱石の精錬や、[[high tech science pack/ja|ハイテクサイエンスパック]]のように多くの異なる原料を要求するアイテムを製造するのに便利。混合ベルトは分配器フィルタで分離できる。地下ベルトは片方を通さないので、地下ベルトを用いて分離することもできる。
 
[[File:Transport_belts_2_lanes.gif|top]]&nbsp;&nbsp;&nbsp;[[File:Transport_belts_unmerge.gif|300px|top]]


[[File:InnerOfGreenCable.jpg|right|thumb|400px|プレイヤーによる、回路ケーブル内部の図解]]
合流/分離はよく[[splitter/ja|分配器]]で行われる。2番めのgifに見られる小技については、'''[[Belt_transport_system#ベルトレーン分岐|地下ベルト]]'''節に詳しい。


== 利用法 ==
=== レーンバランシング ===
=== 情報の送信 ===
送信者はアイテムや流体の量、またはプレイヤーが定義可能な他のデータを送信する。それぞれの量は対応するアイテムの「チャネル」上の数値となる。例えば、原油1000単位を保有する貯蔵タンクは原油チャネルに値1000を送信する。


各チャネルは独立しているので、各ネットワークはゲーム中に存在するアイテムや流体全てとユーザ定義可能な追加チャネル全て(数字の0から9、アルファベットのAからZ、9種の異なる色)に関して同時に数値を伝達できる。未使用のチャネルは値0を伝達する。
[[inserters/ja|インサータ]]のベルトへのアイテムの置き方が原因で、レーンが偏ってしまうことがある。スループットを維持するには、レーンバランシングが不可欠だ。以下のgifでは2つのやり方を示す。前者は、最初に1レーンのみが使われている場合のみ機能する。原理についての詳細は、[[Balancer mechanics/ja#レーンバランサ]]を見よ。


同じアイテムや流体に関する複数の送信は加算的で、原油1000単位を保有する貯蔵タンク2つが接続されているとすればそのネットワークの原油チャネルの値は2000となる。
[[File:Transport_belts_balance1.gif|top]]&nbsp;&nbsp;&nbsp;[[File:Transport_belts_balance2.gif|top]]


接点で繋がる同色のワイヤ全てが1つのネットワークを形成する。言い換えれば、相互にシグナルを交換する。例えば、ある回路部品(訳注:combinator。この場合は''定数回路(constant combinator)''のようなものをさす)のインプットで2つの赤ワイヤが交わっていれば、各ワイヤはもう一方の内容を受信する。このことに気をつけないとフィードバックを生み出しうる。詳細な議論はフィードバック ([[#回路部品|算術回路]]下)を見よ。
=== ベルトスループット ===
[[File:Stack inserters fill express belt.gif|frame|right|[[stack inserter/ja|スタックインサータ]]4つで超高速ベルトを満載できる。左の2つはスタックサイズ12、右の2つはスタックサイズ7。]]
スループットの最大化は、ベルトを効率化するために重要である。そのため、いくつかの定義を導入しよう。


数値は32bit符号付き整数(signed 32 bit integer)の範囲となる。つまり-2147483648から2147483647まで。数値はオーバーフロー時にラップアラウンドし、たとえば2147483647 + 10 は -2147483639 である。
; 速度(Speed)
: ベルトがどれほど速く動くか。
; 密度(Density)
: アイテムがどれほどぎっちりベルトに載せられているか。 
; スループット(Throughput)
: 速度×密度。所与の時間において、どれほど多くのアイテムが通過するかを表す。


=== 装置の制御 ===
では、スループットを拡張しうる3つの可能性を見ていこう。
受信者は送信された情報を用いて、大概は装置をオン・オフする。異なるチャネル同士やチャネルと特定の値とを比較することもできる。


受信側の装置は繋がれた各ワイヤの全シグナルを、レッドケーブルとグリーンケーブルの間であろうが足し合わせる。例えば、あるインサータが鉄板20を伝達するレッドケーブルと銅板10を伝達するグリーンケーブル、さらに鉄板5を伝達するグリーンケーブルと接続されているなら、受信者は鉄板25と銅板10を受信する。
; 密度の増加
:しばしば、アイテムの間隙に他のアイテムが入れられるほど大きくはないギャップが生じる。しかし、掘削機、インサータ、ベルトのサイドローディングではベルト上のアイテムを一時的に押し込めることで、そうした隙間にもアイテムを無理やり詰め込むことができる。押し込められた隙間は、ベルト前方が再び動き始めたときに通常のサイズまで拡張される。
; 速度の増加
:工場内のベルトがすでに最大の密度だとしても、よりよいベルトにアップグレードして速度を改善できる可能性がある。まず最初にしなければならないのはボトルネックを探すことで、たいていすぐ見つかる。アイテムが高速に(もしくは全く)動かない、もしくは最大密度で停止しているような部分があり、そしてこの「進んでは止まる」状態が突如として解消される箇所もあるだろう。そこがボトルネックだ。大概の場合、こここそがベルト最適化を必要とする場所だ。
; ベルトの増加
:さらなる並列ベルトの追加によってもスループットを向上できる。単純な話、スループットが必要なアイテムを運ぶベルトはたくさん置こう。


== 装置 ==
=== ベルト便利ワザ ===


回路ネットワークに接続可能な装置は情報ペインの右上角に「回路ネットワーク」アイコンがある。これをクリックするとそのデバイスが利用可能な回路ネットワークオプションが表示される(注意:レッド/グリーンケーブルが接続されていなければ、代わりに「接続されていません」が表示される)。その隣のアイコンをクリックすると装置は(範囲内にあれば)物流ネットワークに接続でき、これも条件になりうる。
敵の襲撃に防御が間に合うためには、高速に移動できることが重要だ。ベルト上を走ると、ベルトの速度に応じて[[player/ja|プレイヤー]]の移動速度が早まったり遅くなったりする。だから、[[defense/ja|防衛拠点]]に向けてベルトを張り巡らせておくと良い。


条件は回路(レッド/グリーンケーブルの合計シグナル)と物流ネットワークの両方にセット可能で、論理積(logical AND)として働く。
一方で、プレイヤーのみがベルト上を移動できるわけではない。バイターやスピッターも移動できる。これを悪用して防衛を強化できる。まず、超高速搬送ベルトを壁の前に設置しておくことで、バイターが防壁にたどり着くまでの時間を引き伸ばせる。次に、スピッターを壁の近くに移動できる。こうすれば、より多くのタレットが一度に1体のスピッターを攻撃できる。


以下の装置は回路ネットワークに接続可能。
ほかの便利な利用法としては、搬送ベルトに[[car/ja|自動車]]を載せることもできる。自動車はインベントリを持ち、[[inserters/ja|インサータ]]で積み込める。つまり、ベルト上を動く箱として利用できる。これにはいくつかのアドバンテージがあり、第一にこの自動車回転寿司のスループットは極めて高い。第二に、インサータスタックサイズボーナスが適用されるので、インサータがより効率的になる。


{| class="wikitable mw-collapsible"
== 分配器(Splitter) ==
|-
! 装置 !! 出力しうるシグナル !! 利用可能な制御オプション
|-
| {{Imagelink|Transport belt|Transport belts/ja|搬送ベルト各種}} || 乗っているものを回路ネットワークに送信可能。
*''パルスモード'': アイテムがベルトに載った瞬間の1tickだけシグナルが送信される。
*''ホールドモード'': アイテムがベルト上にある間中、ずっとシグナルが送信される。
|| 条件により起動可能。
|-
| {{Imagelink|Inserter|Inserters/ja|インサータ各種}} || 掴んでいるアイテムを回路ネットワークに送信可能。
*''パルスモード'': アイテムを掴んだ瞬間の1tickだけシグナルが送信される。
*''ホールドモード'': アイテムを掴んでいる間中、ずっとシグナルが送信される。
|| 条件により起動可能。インサータスタックサイズも制御信号からオーバーライド(設定)可能。
|-
| {{imagelink|Filter inserter|Filter inserter/ja|フィルターインサータ}} || 上に同じ || 加えて、フィルターも回路ネットワークから設定可能。
|-
| {{Imagelink|Wooden chest|Chests/ja|チェスト各種}} || 内容物を回路ネットワークに送信可能。物流ネットワークにつながるチェスト(Logistic chests)はさらに[[logistic network/ja|物流ネットワーク]]へも送信可能。 ||
|-
| {{imagelink|Requester chest|Requester chest/ja|要求チェスト}} || 上に同じ || 要求するアイテムを回路ネットワークから設定可能。
|-
| {{imagelink|Storage tank|Storage tank/ja|貯蔵タンク}} || 内容物の流体を回路ネットワークに送信可能。 ||
|-
| {{imagelink|Gate|Gate/ja|ゲート}} || 信号を回路ネットワークに送信可能。 || 条件により開くことができる。
|-
| {{imagelink|Rail signal|Rail signal/ja|列車用信号}} || その状態を回路ネットワークに送信可能。 || 条件により赤にすることができる。
|-
| {{imagelink|Train stop|Train stop/ja|駅}} || 停まった列車の内容や読み取った列車のIDコードを回路ネットワークに送信可能。|| 回路ネットワークから列車に情報を送信し待機条件に用いたり、駅自体を有効化/無効化したりできる。
|-
| {{imagelink|Accumulator|Accumulator/ja|蓄電池}} || 充電量(%)を回路ネットワークに送信可能。 ||
|-
| {{imagelink|Roboport|Roboport/ja|ロボットステーション}} || 物流ネットワークの内容やロボットの統計を回路ネットワークに送信可能。統計用のシグナルは設定可能。||
|-
| {{imagelink|Burner mining drill|Burner mining drill/ja|燃料式掘削機}} || 掘削機自体、または掘削機が設置されている鉱脈全体から予期される資源埋蔵量を送信可能。|| 条件により起動可能。
|-
| {{imagelink|Electric mining drill|Electric mining drill/ja|電動掘削機}} || 掘削機自体、または掘削機が設置されている鉱脈全体から予期される資源埋蔵量を送信可能。|| 条件により起動可能。
|-
| {{imagelink|Pumpjack|Pumpjack/ja|油井}} || 現在の掘削レートを送信可能。 || 条件により起動可能。
|-
| {{imagelink|Power switch|Power switch/ja|電源スイッチ}} || || 条件により電源ネットワークを接続できる。
|-
| {{imagelink|Programmable speaker|Programmable speaker/ja|プログラマブルスピーカー}} || || 回路ネットワークの信号に基づき、アラートを表示し音を再生する。簡単な音色を作ることもできる。
|-
| {{imagelink|Lamp|Lamp/ja|ランプ}} || || 条件により起動可能。色シグナルを受信したらその色になる。
|-
| {{imagelink|Offshore pump|Offshore pump/ja|汲み上げポンプ}} || || 条件により起動可能。
|-
| {{imagelink|Pump|Pump/ja|ポンプ}} || || 条件により起動可能。
|}


== 物理的ネットワーク構造 ==
[[Splitters/ja|分配器]]は別の形でアイテムを操作する。分配器は2x1の大きさで、2つまでの入力ベルトからやってきたアイテムを2つまでの出力ベルトに1:1の比で分配する。資源を2本のベルトに分けたり、複数のベルトをバランシングしたりするのに用いられる。
回路ネットワークは同色のケーブルで接続された装置のみの間で構成される。装置間を直接結んでもよいし、間に任意の電柱を挟んでも良い。ケーブル長は直前の接続で制約される。


接続されたケーブルの集まりがネットワークを分離することに注意せよ。例えば、4つの赤ネットワークと3つの緑ネットワークが同時に存在しうる。赤と緑のケーブルが同じ電柱や装置で触れ合ってもネットワークは分離されたままで、リンクは生じない。しかし、赤ケーブル同士や緑ケーブル同士が触れあえばリンクする。密接したネットワーク間を分離するなら異なった色のケーブルを使うべき。
=== 機構 ===


* ケーブルや銅線を電柱と結ぶには、単にそれをクリックし、そして電柱をクリックする。
分配器の挙動は一見単純だ。しかし実のところ、事はそれほど単純でもない。分配器には驚くほど多くの活用法がある。
* ケーブルや銅線の接続を削除するには、同色のケーブルを既存の接続の上から設置する。ケーブルや銅線は戻ってこない。
* 電柱からの'''全ての'''接続を削除するには、電柱をShift+クリック。一回目で電気的接続が、二回目でレッド/グリーンケーブルが全て取り除かれる。ケーブルは戻ってこない。
* [[arithmetic combinator/ja|算術回路]]や[[decider combinator/ja|条件回路]]は、入出力の正しい側に繋ぐよう注意。「詳細を表示(Show details)」モードでオリエンテーションが見られる。(訳注: ?)
* マウスカーソルをアイテムにホバーするとそのアイテムと接続された全てのケーブルがハイライトされる。
* マウスカーソルをネットワークを構成する電柱にホバーするとネットワーク上の信号が見られる。回路部品のような特定のアイテムにホバーしたときもその入出力シグナルが見られる。


== 回路部品 ==
* 分配器は入出力ベルトを2つずつ持つ。1本のベルトからアイテムを受け取った場合、2本の出力に均等に分配する。
回路部品(Combinators)は送信も受信もでき、回路ネットワークでより進んだ機能を用いることを可能にする。
* もし片方の出力が完全に詰まっていて、均等に分配できない場合、すべての入力を空いている方の出力ベルトに流す。
* 分配器は、2本の入力に対し1本の出力しか持たないこともできる。
* 分配器はアイテムのレーンを保存する。右レーンのアイテムを左レーンに移動することはなく、逆もまた然り。
* 分配器は片方の入出力を優先できる。分配器をクリックしてGUIを開くことで、優先度を設定できる。
* 分配器の出力ベルト1本を1種類のアイテムにフィルタリングできる。そのアイテムのみがその出力に流れ、それ以外はもう片方に流れるようになる。フィルタが設定されていると、その側の出力ベルトが優先される。


*[[constant combinator/ja|定数回路]]は接続された任意のネットワークの任意のチャネルに15個までの値を送信する(今のところ赤/緑のチャネルを指定することは出来ないので、各色異なる値にしたければ、それぞれの色用に2つの回路部品を用いること)。任意のアイテム/[[Automatic control/ja/Virtual signals|仮想シグナル]]チャネルを使用できる。
ベルトを結合/分割するには、分配器が入力ベルトと同じ速さでなければならず、さもなくば分配器がボトルネックと化す。
**15スロット中2スロットを'''同じ'''チャネルに設定した場合、その和の値を1つのスロットで設定した場合と同様になることに注意。
*[[arithmetic combinator/ja|算術回路]]は入力値に算術演算を行い結果を指定された出力チャネルに送信する。入出力は任意のアイテム/仮想シグナルチャネルをとりうる。
** 接続: 算術回路は'''入力(input)'''側で赤/緑ネットワークと接続し(本体に端子がついており、点火プラグのように見える)、算術計算を行って'''出力(output)'''側の指定されたチャネルに送信する(出力ケーブルは装置本体からやや引き出されている)。
** フィードバック: 入力ネットワークと出力ネットワークは'''同じネットワークではない'''事に注意せよ。出力ネットワークを入力ネットワークに戻して繋ぐことはフィードバックループを引き起こしうる。例えば、銅板の値に1を加えて銅板として送信する操作は出力が入力に戻されれば無限ループを引き起こす。銅板の値は急速に(一瞬ではない)増えていく(上昇率は現在のtickレートによって決定される)。この技法を条件回路と組み合わせれば電子時計、ゲート、他にも様々なシステムが作れる。より発展的な技法は[[Combinator Tutorial/ja|回路チュートリアル]]を見よ。
** それぞれ(Each):  この回路部品は「それぞれ」シグナルを入出力に使用でき、その場合非ゼロの入力チャネル'''全て'''にこの回路の演算が適用され、出力側に送信される。入出力の両者にそれぞれシグナルを、演算には何も変えないようなもの(0を足すなど)を用いると、「一方通行」ケーブルと等価になる。入力ネットワークのすべての情報が出力ネットワークにコピーされ、逆は真でない。
**複数ネットワーク: 算術回路は入力側に赤ネットワークも緑ネットワークも繋げられ、それらの入植を足し合わせる。
*[[decider combinator/ja|条件回路]]は算術回路のように振る舞うが、値を比較するために設計されている。本質的に、条件を表すものである。接続、フィードバック、それぞれシグナルについて言えば上述の通り機能する。それらに加え、全て(Everything)シグナルやいずれか(Anything)シグナルも扱え、複数のネットワークに接続された場合は加算より複雑な関数を適用することができる。使い方に関する詳細は[[Decider combinator/ja|条件回路]]ページを見よ。


== 仮想シグナル ==  
==== 優先度 ====
分配器の入力側も出力側も、左右どちらかを優先できる。


仮想シグナル(Virtual signal)はアイテムを表さない特別なシグナル。3種の論理シグナル(logic signal)を除いては、仮想シグナルの振る舞いもアイテムシグナルと変わらない。
入力優先度が設定された分配器は、その側の入力を先に利用しようとし、優先入力ベルトが空いているときのみもう片方を利用する。


45種の仮想シグナルがネットワーク上に送信可能。数字の0から9まで、アルファベットのAからZまで、色の赤(red)、緑(green)、青(blue)、黄(yellow)、紅(magenta)(訳注:0.15.40現在のbase.cfgではピンク(pink))、シアン(cyan)、白(white)、グレー(gray)、黒(black)が含まれる。
同様に、出力優先度が設定された分配器もすべての入力をその側に流そうとし、優先出力ベルトが詰まっているときのみもう片方に出力する。


=== 論理シグナル ===
==== フィルタ ====
[[File:logic_signals.png|300px|thumb|3種の論理シグナルのアイコン]]
分配器のフィルタスロットに特定のアイテムが設定されている場合、出力優先度のスライダーはフィルタ用になる。設定された種別のアイテムはすべてその出力に流され、他のアイテムは全てもう一方に流される。入力優先度はフィルタと独立して設定できる。
仮想シグナルのうち3種はネットワークに送信できず、かわりに複数のシグナルへと特殊なロジックを適用する。


==== 全て ====
=== バランシング ===
''全て(Everything)''は条件の左辺に利用可能。各入力シグナルについて条件が真である時に真となる。シグナルが来ないときも真となる。つまり、''全て''シグナルは[[:Wikipedia:ja:全称記号|全称量化]]として振る舞う。


[[decider combinator/ja|条件回路]]の出力にも''全て''が使える。その場合、条件を満たす全てのシグナルを出力する。''全て''か''いずれか''シグナルを条件に用いたときのみ、複数のシグナルが条件をパスできる。
{{Main|Balancer mechanics/ja|l1=バランシング機構}}


==== いずれか ====
分配器は、複数本のベルトや複数個のベルトレーンを均等に分配するためにも利用できる。
''いずれか(Anything)''は条件の左辺に利用可能。少なくとも1つのシグナルについて条件が真である時に真となる。つまり、''いずれか''シグナルは[[:Wikipedia:ja:存在記号|存在量化]]として振る舞う。


==== それぞれ ====
=== ベルトレーン操作 ===
''それぞれ(Each)''は[[decider combinator/ja|条件]]、[[arithmetic combinator/ja|算術]]回路の入力側の左辺および出力にのみ利用可能。入力も''それぞれ''のときに限り出力にも指定できる。入出力の両方に指定されると、その回路部品を各入力シグナルについて個別に適用する。入力にのみ指定されると、回路部品の出力は適用結果の総和となる。
<gallery mode="slideshow">
File:Swap_belt_lanes.png|レーンごとに異なるアイテムが載ったベルトのレーンを入れ替えている。
File:Splitter_seperate_belt_lanes.png|異なるアイテムが載ったレーンを分割する。
</gallery>


== チュートリアル ==
== 地下搬送ベルト(Underground belt) ==
*'''[[Circuit-network Cookbook/ja|回路ネットワーク クックブック]]''' - ''例示に重点を置いたチュートリアル。回路ネットワークの使い方と利点を知りたい初心者向け''
*'''[[Combinator Tutorial/ja|回路チュートリアル]]''' - ''主に文字で、詳細なチュートリアル。''


== 物流ネットワーク ==
Underground belts can be used to cross different flows of items without interfering. They move items like a [[Transport belts/ja|通常のベルト]].
[[logistic robot/ja|物流ロボット]]が用いる物流ネットワークは本質的に、赤/緑の有線ネットワークと同列の第三の(ワイヤレスの)ネットワークである。物流ネットワークは中核[[roboport/ja|ロボットステーション]]周辺が基本となる。


いくつかの装置もまた物流ネットワークに接続可能。装置に回路・物流ネットワーク双方の条件が設定されていれば、両方の条件が真の場合にアクティブとなる。
* Underground belts can cross any number of entities and all types of ground, like water and grass. (as long as the input and output endpoints are on land)
* Underground belts can cross other underground entities (any number of underground belts or underground pipes). They won't be mixed.
* For the connection only the endpoints (entry-side and exit-side) are relevant.
* The maximum distance underground is 8 [[tile/ja|tile]]s with [[express underground belt/ja|超高速地下搬送ベルト]]s.
* An underground belt pair of that bridges a gap of 4 tiles stores up to 44 items. An express underground belt pair at max length stores up to 72 items.
* The half of the underground belt tile with a belt can accept input from the side. The other half (with a tunnel entrance) blocks incoming items.


より詳細には[[Logistic network/ja|物流ネットワーク]]及び[[Roboport/ja|ロボットステーション]]を見よ。
=== ベルトレーン分岐 ===
<gallery mode="slideshow">
File:Block belt lane.png|This is built by placing one underground belt and then using R to reverse its direction. This converts the underground belt entrance to an exit (and vice versa).
File:Transport belts unmerge.gif|This can also be used to split the lanes of a belt onto seperate belts instead of using a splitter filter.


<!-- History section skipped -->
</gallery>


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
* [[Circuit network (research)/ja|回路ネットワーク(研究)]]
* [[Splitters/ja|分配器]]
* [http://www.factorioforums.com/forum/viewtopic.php?f=6&t=4728&p=37251#p37157 Logic gates revisited]
* [[Transport belts/ja|搬送ベルト]]
* [[Underground belts/ja|地下搬送ベルト]]


[[Category: Circuit network/ja]]
<nowiki>{{C|Belt transport system}}</nowiki>

Latest revision as of 16:19, 24 September 2023

作業場/workspace 日本語話者の方、マサカリ投げてくださると助かります


ベルト輸送システム(Belt transport system)は、アイテムを異なる場所の間で輸送するためにプレイヤーが最初に触れることとなるシステム。列車物流ロボットと並んで、Factorioにおけるアイテム輸送システムを構成している。 (訳注:0.16現在、"transport"は搬送ベルトについてのみ「搬送」と訳され、それ以外に於いては「輸送」と訳されている。以下では固有名詞以外は「輸送」に統一する)

ベルトは特にアイテムの搬送に用いられ、エネルギーを使わずに稼働する。ベルトは他の動くエンティティ、例えばプレイヤー乗り物バイターとも干渉でき、動きを速めたり遅めたりする。

搬送ベルトの種類

以下はFactorioで利用できる搬送ベルト全てのチャート。

搬送ベルト 地下搬送ベルト 分配器 最大スループット(アイテム毎) 必要研究 原材料(ベルト1つあたり)
Transport belt.png
搬送ベルト
Underground belt.png
地下搬送ベルト
Splitter.png
分配器
13.333 物流学11
Time.png
1
+
Iron plate.png
3
Fast transport belt.png
高速搬送ベルト
Fast underground belt.png
高速地下搬送ベルト
Fast splitter.png
高速分配器
26.666 物流学2
Time.png
3.5
+
Iron plate.png
11.5
Express transport belt.png
超高速搬送ベルト
Express underground belt.png
超高速地下搬送ベルト
Express splitter.png
超高速分配器
40.0 物流学3
Time.png
9
+
Iron plate.png
31.5
+
Lubricant.png
20

(1) 地下搬送ベルトと分配器のみ。ノーマル搬送ベルトはゲーム開始時から利用可能。

ベルト階級にかかわらず、ぎっしり詰まった搬送ベルトは6~8アイテムを保持できる。詳細は搬送ベルトの物理参照。

ベルトの階級(Tier)

3種のベルトとその速度(上から順に: 通常ベルト、高速ベルト、超高速ベルト)

3種類の階級のベルトが使える。搬送ベルトは黄色くて一番遅いが、同時に一番製造コストが安い。次の階級は赤い高速搬送ベルトで、通常の2倍速。超高速搬送ベルトは最も階級が高く、青色で通常の3倍、もしくは赤ベルトの1.5倍。

ベルト機構

ベルトの合流・分岐

どの階級のベルトも、アイテムが載るレーンを2つ持つ。一種類の素材を2つ流すことも、2つの異なる素材を同じベルトに流すこともできる。混合ベルトは鉱石の精錬や、ハイテクサイエンスパックのように多くの異なる原料を要求するアイテムを製造するのに便利。混合ベルトは分配器フィルタで分離できる。地下ベルトは片方を通さないので、地下ベルトを用いて分離することもできる。

Transport belts 2 lanes.gif   Transport belts unmerge.gif

合流/分離はよく分配器で行われる。2番めのgifに見られる小技については、地下ベルト節に詳しい。

レーンバランシング

インサータのベルトへのアイテムの置き方が原因で、レーンが偏ってしまうことがある。スループットを維持するには、レーンバランシングが不可欠だ。以下のgifでは2つのやり方を示す。前者は、最初に1レーンのみが使われている場合のみ機能する。原理についての詳細は、Balancer mechanics/ja#レーンバランサを見よ。

Transport belts balance1.gif   Transport belts balance2.gif

ベルトスループット

スタックインサータ4つで超高速ベルトを満載できる。左の2つはスタックサイズ12、右の2つはスタックサイズ7。

スループットの最大化は、ベルトを効率化するために重要である。そのため、いくつかの定義を導入しよう。

速度(Speed)
ベルトがどれほど速く動くか。
密度(Density)
アイテムがどれほどぎっちりベルトに載せられているか。
スループット(Throughput)
速度×密度。所与の時間において、どれほど多くのアイテムが通過するかを表す。

では、スループットを拡張しうる3つの可能性を見ていこう。

密度の増加
しばしば、アイテムの間隙に他のアイテムが入れられるほど大きくはないギャップが生じる。しかし、掘削機、インサータ、ベルトのサイドローディングではベルト上のアイテムを一時的に押し込めることで、そうした隙間にもアイテムを無理やり詰め込むことができる。押し込められた隙間は、ベルト前方が再び動き始めたときに通常のサイズまで拡張される。
速度の増加
工場内のベルトがすでに最大の密度だとしても、よりよいベルトにアップグレードして速度を改善できる可能性がある。まず最初にしなければならないのはボトルネックを探すことで、たいていすぐ見つかる。アイテムが高速に(もしくは全く)動かない、もしくは最大密度で停止しているような部分があり、そしてこの「進んでは止まる」状態が突如として解消される箇所もあるだろう。そこがボトルネックだ。大概の場合、こここそがベルト最適化を必要とする場所だ。
ベルトの増加
さらなる並列ベルトの追加によってもスループットを向上できる。単純な話、スループットが必要なアイテムを運ぶベルトはたくさん置こう。

ベルト便利ワザ

敵の襲撃に防御が間に合うためには、高速に移動できることが重要だ。ベルト上を走ると、ベルトの速度に応じてプレイヤーの移動速度が早まったり遅くなったりする。だから、防衛拠点に向けてベルトを張り巡らせておくと良い。

一方で、プレイヤーのみがベルト上を移動できるわけではない。バイターやスピッターも移動できる。これを悪用して防衛を強化できる。まず、超高速搬送ベルトを壁の前に設置しておくことで、バイターが防壁にたどり着くまでの時間を引き伸ばせる。次に、スピッターを壁の近くに移動できる。こうすれば、より多くのタレットが一度に1体のスピッターを攻撃できる。

ほかの便利な利用法としては、搬送ベルトに自動車を載せることもできる。自動車はインベントリを持ち、インサータで積み込める。つまり、ベルト上を動く箱として利用できる。これにはいくつかのアドバンテージがあり、第一にこの自動車回転寿司のスループットは極めて高い。第二に、インサータスタックサイズボーナスが適用されるので、インサータがより効率的になる。

分配器(Splitter)

分配器は別の形でアイテムを操作する。分配器は2x1の大きさで、2つまでの入力ベルトからやってきたアイテムを2つまでの出力ベルトに1:1の比で分配する。資源を2本のベルトに分けたり、複数のベルトをバランシングしたりするのに用いられる。

機構

分配器の挙動は一見単純だ。しかし実のところ、事はそれほど単純でもない。分配器には驚くほど多くの活用法がある。

  • 分配器は入出力ベルトを2つずつ持つ。1本のベルトからアイテムを受け取った場合、2本の出力に均等に分配する。
  • もし片方の出力が完全に詰まっていて、均等に分配できない場合、すべての入力を空いている方の出力ベルトに流す。
  • 分配器は、2本の入力に対し1本の出力しか持たないこともできる。
  • 分配器はアイテムのレーンを保存する。右レーンのアイテムを左レーンに移動することはなく、逆もまた然り。
  • 分配器は片方の入出力を優先できる。分配器をクリックしてGUIを開くことで、優先度を設定できる。
  • 分配器の出力ベルト1本を1種類のアイテムにフィルタリングできる。そのアイテムのみがその出力に流れ、それ以外はもう片方に流れるようになる。フィルタが設定されていると、その側の出力ベルトが優先される。

ベルトを結合/分割するには、分配器が入力ベルトと同じ速さでなければならず、さもなくば分配器がボトルネックと化す。

優先度

分配器の入力側も出力側も、左右どちらかを優先できる。

入力優先度が設定された分配器は、その側の入力を先に利用しようとし、優先入力ベルトが空いているときのみもう片方を利用する。

同様に、出力優先度が設定された分配器もすべての入力をその側に流そうとし、優先出力ベルトが詰まっているときのみもう片方に出力する。

フィルタ

分配器のフィルタスロットに特定のアイテムが設定されている場合、出力優先度のスライダーはフィルタ用になる。設定された種別のアイテムはすべてその出力に流され、他のアイテムは全てもう一方に流される。入力優先度はフィルタと独立して設定できる。

バランシング

Main article: Balancer mechanics/ja

分配器は、複数本のベルトや複数個のベルトレーンを均等に分配するためにも利用できる。

ベルトレーン操作

地下搬送ベルト(Underground belt)

Underground belts can be used to cross different flows of items without interfering. They move items like a 通常のベルト.

  • Underground belts can cross any number of entities and all types of ground, like water and grass. (as long as the input and output endpoints are on land)
  • Underground belts can cross other underground entities (any number of underground belts or underground pipes). They won't be mixed.
  • For the connection only the endpoints (entry-side and exit-side) are relevant.
  • The maximum distance underground is 8 tiles with 超高速地下搬送ベルトs.
  • An underground belt pair of that bridges a gap of 4 tiles stores up to 44 items. An express underground belt pair at max length stores up to 72 items.
  • The half of the underground belt tile with a belt can accept input from the side. The other half (with a tunnel entrance) blocks incoming items.

ベルトレーン分岐

関連項目

{{C|Belt transport system}}